Weeklyコラム 大転換期の到来

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新型コロナを転機に、世の中の多くのしくみや習慣が大きく変化している。例えば、在宅勤務や業務自動化等によりAI化が急速に進展し、人材確保の手法や人材の教育法が見直されている。

2020年初頭までは、AI化に関する今日のような状況が2025年頃に訪れると聞いていたので、5年の準備期間が奪われた思いである。日経新聞の記事には(2020年7月19日朝刊「日曜版」)、AI化によって定型業務の求人が平均30%減少し、「デジタル技術は仕事を奪うだけではない。新しい雇用も生む。・・ただ必要な知識や技術は新しいものだ。米国はその変化に合わせた人材の再教育に動きだしている」とあった。今後、このような流れになるだろう事は、多くの労働者や事業者が予想していた。

問題は、新型コロナで転換に対する準備期間がほとんど無くなった事である。国民が以上のような大きな転換に遭遇する事は、歴史的にはよくある。近代では、明治維新、日清・日露戦争、太平洋戦争等が代表だろう。日本国民は創意工夫して、それら全てを乗り越えてきた。新型コロナに関して言えば、例えば在宅勤務が普及すれば、仕事部屋を設ける等、住宅の構造が変わるかもしれない。住宅産業にとっては、新しい家づくりの創意工夫であろう。