東京商工リサーチが発表した「日系企業の香港進出状況調査」結果によると、香港に進出している日系企業は１６８８社、それらの総拠点数は２２８８カ所に上っていることが明らかになった。業種は耐久財や消耗品の卸売業、輸送に付帯するサービス業、飲食店など多岐にわたっている。
進出日系企業の総拠点を産業別に見ると、卸売業が１３０８拠点で最も多く、全体の５７．１％を占めている。東京商工リサ―では「大手商社や電機メーカー、食品会社など有力企業が香港に拠点を構えて営業を展開している」と分析。以下、サービス業（１５９拠点）、運輸業（１２７拠点）、金融・保険業（１０３拠点）などの順となっている。産業を細分化した業種別では、最も多いのが「卸売業（耐久消費材）で９０８拠点、次いで、「卸売業（消耗品）」（４００拠点）、物流や旅行会社の現地拠点を含む「輸送に付帯するサービス」（１０２拠点）などが続く。
香港に進出の日系企業を都道府県別に見ると、東京都が８０７社で最も多い。次いで、大阪府（２４１社）、愛知県（１１１社）が続いており、日系企業の本社は３大都市圏に多い。ただ、進出ゼロの都道府県はなく、多様な企業が香港に何らかのビジネスのつながりを有している。
■参考：東商工リサーチ｜「日系企業の香港進出状況」調査
