財務省は10月の消費税率引き上げを前に、特設サイトを作成・公開した。
サイトは「引き上げの背景」について▽社会保障制度とその財源▽社会保障の持続可能性▽なぜ消費税か―の3つの切り口を設け、それぞれについてイラスト付きで説明。次に「増収分の使い道」について▽全世代型の社会保障制度へ▽消費税率の引き上げで実現する政策について―で理解を促す。最後に「実施に伴う影響緩和策」として▽軽減税率制度について▽引き上げ前後の価格設定・表示について解説。また▽なぜ消費税率は上がるのですか▽消費税率を引き上げた分は何に使われるのですか▽消費税率が上がれば日々の生活や経済への影響が懸念されますが、どんな対策を実施するのでしょうか―等を挙げ、回答している。
サイトは「軽減税率制度に対応するための事業者の準備」という欄を設け、「消費税率が複数になることから、仕入税額控除のために保存が必要となる請求書等が変わる。速やかに対応・準備する必要がある。『自社でどのような対応が必要となるか』について確認することが重要。適用対象となる飲食料品等の販売がない事業者も、例えば、飲食料品等の仕入れがある場合には、帳簿上、軽減税率対象である旨を明記する必要がある」と注意を促している。
■参考:財務省|2019年10月に消費税率が8%から10%に引き上げられる予定です|
https://www.mof.go.jp/consumption_tax/index.html