株式会社毎日コミュニケーションズは、新入社員の就労に関する意識を継続的に調査している。この度公表された「2018年マイナビ新入社員意識調査」では、仕事よりプライベートを優先したいと回答した新入社員が、過去最高の63.2%に達していることがわかった。仕事優先と回答した新入社員は36.7%で、その差は26.5%に達している。
当然のことだが、景気の動向や就職の困難度等により、新入社員の意識は変化する。たとえば、2011年の調査結果を見ると、仕事優先と回答した新入社員は55.6%、プライベート優先が43.1%と逆転していたのだ。同じ平成生まれでも、わずか7年でこれだけの変化が起きていることを人事担当者は理解しておく必要があるだろう。実際、2011年以降、仕事優先型の新入社員は継続して右肩下がり、プライベート優先型は右肩上がりになっている。
一方で減少傾向にあった出世意欲は前年比3.6%増の91.9%となった。特に女性は同5.3%増となっており、意欲的な女性新入社員が増えているようだ。また、仕事への期待や仕事に対する夢といった、これまで減少傾向にあった思いが上昇に転じている点も今年の新入社員の特徴と言えるだろう。