農林水産省はこのほど、「ニッポンフードシフト」事業の一環として「食と農をつなぐアワード」を創設し、優れた食料システムの取組を広く顕彰する新たな表彰制度を開始した。これは令和6年の食料・農業・農村基本法改正および新基本計画の方向性を踏まえ、生産から消費までの関係者の連携と相互理解を促す目的で設けられた。
対象となるのは、(1)食料の安定供給、(2)食品アクセスの確保、(3)持続的食料システムの確立、(4)スマート農業技術等の開発・普及の4部門で、企業・団体・個人を問わず応募可能だが、「ニッポンフードシフト推進パートナー」登録が必要であり、過去3年間に法令違反等のないことが条件となる。
「食と農をつなぐアワード」は、食料安全保障やスマート農業等、幅広い分野の先進的取り組みを顕彰する制度で、法改正と基本計画に基づく新たな施策である。応募期間は7月1日~8月12日、書面審査を経て11月に表彰式を実施。各部門に複数の有識者が関与し、受賞者には大臣賞などが授与されるほか、持続的取り組みに対しては認定証が交付される。国民運動「ニッポンフードシフト」を後押しし、官民連携による食と農の未来創造を促進する仕組みとして注目される。
■参考:農林水産省|【募集開始!】食と農の連携・協働を促進する新アワード創設|
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/attach/pdf/250701-3.pdf