中小企業庁はこのほど、中小企業省力化投資補助事業(一般型)の募集要項が公開された。人手不足に対応しつつ生産性向上や賃上げを促すため、IoTやロボット等の省力化設備導入を支援する制度であり、高度化・自動化による省力化を通じて、現場改善と地域経済の活性化を支援する重要な制度となる。2025年6月27日に第3回公募要領が公開され、8月上旬から申請受付が開始される予定。11月下旬に採択発表が予定されている。
本事業は「一般型」と「カタログ型」に分かれ、一般型は自由度の高い設備投資が可能で、補助上限額は最大1億円。中小企業では1,500万円までが1/2、それを超える部分が1/3、小規模企業等は1,500万円まで2/3の補助率が適用される。大幅な賃上げを行う事業には特別枠がある。
対象経費には機械装置費、ソフトウェア費、構築費、クラウド利用費などが含まれる。公募にあたっては要領や申請様式が一式公開されており、事前準備が可能。ビズIDプライムの取得が必須となり、応募から実施までには審査・交付決定などを経る。第1回では1,809件中1,240件が採択されており、審査の要点は費用対効果、省力化の実効性、事業実施体制、賃上げへの寄与等に置かれている。
■参考:中小企業庁|中小企業省力化投資補助事業(一般型)の第3回公募要領を公開しました|
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2025/250627shoryokuka_kobo.html