負債超過の若年層に課題 貯蓄・負債の家計調査-総務省

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総務省統計局が公表した2024年(令和6年)の家計調査(貯蓄・負債編)によれば、二人以上の世帯の1世帯当たり貯蓄現在高は1,984万円と6年連続で増加し、過去最高を記録した。勤労者世帯は1,579万円で、前年から7.1%増加。貯蓄のうち通貨性預貯金は692万円、有価証券は377万円といずれも前年を上回っている。

一方で、平均額を下回る世帯が全体の67.0%を占め、分布には偏りが見られる。1世帯当たりの負債現在高は663万円で、前年より8万円(1.2%)増加した。勤労者世帯は1,024万円とやや増加。住宅・土地のための負債が大部分を占め、全体の92.3%に達する。世帯主の年齢階級別に純貯蓄額(貯蓄現在高から負債現在高を差し引いた額)を見ると、50歳以上の各年齢階級では貯蓄超過となっており、特に60~69歳の世帯では2,389万円と最も多い。

一方50歳未満の各年齢階級では負債超過となっている。また、負債保有世帯の割合は40~49歳の世帯が69.0%と最も高く、年齢が上がるにつれて低下する傾向が見られる。世帯の貯蓄と負債の状況には年齢や職業などの属性によって大きな差異が存在し、特に若年層における負債超過の状況が顕著になっている。

■参考:総務省|家計調査報告(貯蓄・負債編)2024年(令和6年)平均結果(二人以上の世帯)|

https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei07_01000271.html