コンプライアンス違反倒産最多 昨年度379件、粉飾目立つ

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帝国データバンクは「2024年度のコンプライアンス違反企業の倒産動向調査」結果を発表した。それによると、コンプライアンス違反倒産(負債1000万円以上)は379件で、前年度を27件上回り過去最多を更新した。4年連続で前年度を上回り、3年連続で300件を超えた。業種別ではサービス業、違反類型別では粉飾が最多となった。

業種別(大分類)に見ると、最多は「サービス業」で129件。以下、「建設業」69件、「卸売業」52件などの順。中分類で見ると、主に広告代理業者やソフトウェア業者などが含まれる「広告・調査・情報サービス業」(47件)が最も多く、次いで老人福祉事業者や産業廃棄物処分業者などが含まれる「その他のサービス業」(43件)、土木工事業者や建築工事業者などが含まれる「総合工事業」(31件)が続く。

違反類型別では、トップは「粉飾」の101件で過去最多。次いで、個人的な理由で代表が逮捕されるケースや複数の訴訟に発展した支払い遅延などの「その他」が63件、労働安全衛生法違反や指定取消などの「業法違反」が62件、資金流出や横領などが含まれる「資金使途不正」が61件、コロナ禍の雇用調整助成金など各種補助金の「不正受給」が55件と続く。

■参考:帝国データバンク|コンプライアンス違反企業の倒産動向調査(2024年度)|

https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250415-compliance/