Weeklyコラム 冠婚葬祭は縮小しない

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只今ラジオを聴いていると、「去年結婚した人の60%が結婚式を挙げなかった」というニュースがあった。

コロナ禍の影響であるが、結婚式以外でも葬儀等の冠婚葬祭が大幅に縮小している。コロナ解消後、葬儀等の冠婚葬祭は縮小したままだろうか。葬儀に限定して敢えて少数意見を述べてみたい(筆者の予想は正しいと思うが)。

最近の葬儀の実態はコロナ禍前から様式が多様化し、参列者数や予算等が小さくなる傾向である。葬儀が以前より小規模になった原因の仮説を考えてみたい。その大きな原因の一つは、高齢者比率(人数)の上昇にあると考える。1970年7.1%(733万人)、1990年12.1%(1493万人)、2005年20.2%(2576万人)、2020年28.7%(3617万人)と、50年で約4倍(人数は約5倍)になった。また、日本全体の死亡者数が1970年の約70万人から2020年約140万人へと、約2倍になっている。平均寿命も大きく伸びている(男性は1970年約69歳、2020年約82歳)。

しかし、葬儀規模は平均小さくなったが、葬儀等は絶える事は無く、国全体の合計としての時間と予算は大きく減少しないであろう。長期的には、結婚式・祭事・記念日等も変化多様化しつつ盛んになるであろう。