Weeklyコラム 倹約経営による改善


人の経済と鳥獣のそれの違いは、今日獲った物を明日に譲り、今年獲った物を来年に譲れるかである。企業であれば、今日の儲けを明日以降の為に使い、今年の儲けを来年以降の為に使えるかどうかである。

企業等が原価や経費を節約する根拠や目的も同じではなかろうか。一般に、企業業績や資金状態が悪化すれば、仕入商品・原材料費・人件費・交際費等の中から無駄な原価や経費を探ってその節減策を講じる。ところが、経費等節減策を実行した企業経営が好転した話は、なぜかあまり多く聞かない。深く考えないで行う節減策は、後ろ向きの経営になり勝ちである。まず人や設備を減らしたり、取引先との交際が消極的になって情報収集量を減らしたりする。結果、売上や粗利益が落ちて、原価や経費減少以上に採算性が悪化する可能性が高い。

そこで、次のような原価や経費の予算化による倹約経営はどうだろうか。(1)予定する売上高・粗利益額・勘定科目別経費等を定め、目標とする営業利益を設定する(2)次に直近の実績経費と予定する経費を調整して、経費の予算化を図る。(3)経費を単に縮小するだけが目的ではなく、予算化された経費を有効活用する事である。つまり、熟慮策定した予算の範囲で、前向きに営む事が「倹約経営」と言える。