Weeklyコラム 役に立つ商品とは


役に立ち、且つ必要な商品とは、一体どんなものであろうか。保険に入り満期まで事故が無かった時、「無駄な保険料を払った」と言えるのか。若者が、「何年も医者にかかっていないのに、毎月社会保険が給料から引かれている」と憤慨したりする。

このような観点から商品を検証すると、同様のものがいくらでもある。火災報知機・防災グッズ・警備員・車のブレーキやシートベルト等、挙げ始めたら切りが無い。結局、事故・災害・犯罪や病気等が無ければ(本当は日々発生している)、要らない商品が本当に多い。寒くなければ暖房機が必要無かったり、大雪が降らなければ除雪車は必要無かったりする事と似ている。

そこで、新しい商品開発の発想原理としては、「誰でもどこでもすぐに役に立つ(利益を受ける)」ではなく「誰かが、どこかでいつか役に立つ」という視点も大切である。また、神戸・東日本・熊本の大地震発生によって災害対策商品(耐震構造建築物、防災用品、避難施設や避難システム等)が注目されているように、その時代の災害や大事故等が生み出す商品も珍しくない。平穏な時には緊急に要らない商品が、非常の時には有用になる事がある。今後、超高齢化・労働人口の減少・各種災害等により新しく出現する商品に注意したい。