協会けんぽの決算見込み 被保険者増が収支に貢献


全国健康保険協会は、平成28年度における協会けんぽの決算見込み(医療分)について公表した。資料によると、平成28 年度は収入総額9兆6,220億円に対し、支出総額は9兆1,233億円になる見込みとなっている。収支は4,987億円の黒字となった。

収入総額は対前年度から3,802億円増えている。これは、保険料収入が3,681億円増加したことが主な要因だ。中小企業の加入者が多い協会けんぽでは、景気低迷による給与の伸び悩みや社会保険の加入逃れ等により、保険料収入の増加が見込めず、それが収支悪化の原因となっていた。しかし、ここ数年来続いている年金事務所による社会保険未加入企業の加入促進活動が功を奏したようで、協会けんぽの被保険者数は対前年度比3.5%増加となった。また、同時に被保険者の標準報酬月額も同1.1%増加したため、保険料収入が増加したようだ。

協会けんぽの被保険者数は、平成25年度に対前年度比1.8%増、26年度は2.5%増、27年度は3.2%増となっており、22年度から被保険者数増が続いている。平成20年10月末時点との比較では、29年3月末時点で加入事業所数24.5%増、被保険者数は13.0%増となった。