東証の市場改革案まとまる 5区分から3区分に統合

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金融審議会「市場構造専門グループ」は12月25日、東京証券取引所の新たな市場改革案を示す報告書を了承した。

現在5区分となっている市場区分を「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」の3つに区分。現在の東証1部を想定しているプライム市場については、単純な時価総額だけではなく、流通時価総額を基準とすることが適当であるとされており、100億円を目途とすることが提案されている。また、現在の東証1部上場企業については、新たな基準を満たさなくてもプライム市場に移行できる。ただし、改訂される予定のガバナンス・コードについてのコミットメントが求められる。

スタンダード市場は現在の東証2部及びJASDAQスタンダードに上場している企業で構成されることを想定しており、現在の東証2部市場への上場基準(時価総額20億円)を目途に検討することが考えられている。また、グロース市場については、現在のマザーズ及びJASDAQグロースの上場企業が移行することが想定されており、上場基準等は現在のマザーズ市場の時価総額である10 億円を維持する。

なお、今後は上場規則等の詳細を東京証券取引所で検討し、2022年上半期を目途に実施する予定だ。

■参考:金融庁|金融審議会市場ワーキング・グループ 「市場構造専門グループ」報告書 の公表について|

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/market-str/report/20191227.html