経済同友会は「デジタル時代のビジネスリスクマネジメント~企業経営者が取り組むべき課題~」と題する報告書を発表。
「サイバー攻撃は、長年にわたって創造してきた企業価値やブランド、信頼を一瞬で破壊しかねない企業の存立や持続可能性への重大な脅威。企業経営者はこれに危機感を持つべきだ。サイバーセキュリティは、BCP(事業継続計画)やリスクマネジメントの一環であることを超えて、将来に向けた積極的な企業の成長戦略への投資として喫緊に取り組むべきだ」と呼びかけた。
報告書は、サイバー攻撃に対しては100%完璧なセキュリティ対策はあり得ないことを前提として、不正侵入の早期発見と被害の最小化に向けて直ちに復旧させるレジリエンスの考え方をとるべきだと指摘。サイバー攻撃は社会全体に対する脅威であり、積極的にセキュリティ対策に取り組んでいくためにも、企業同士でサイバー攻撃に関する情報共有や分析を行い、セキュリティ対応の向上に取り組んでいく組織を活用し、自社の対策を検討する際には他社の事例を参考にしていくことが有用かつ重要だと提言した。同友会はかねてより、経営者のリスクマネジメント力強化を促してきたが、サイバーセキュリティへ最低限取り組むべきことを改めて整理した。
■参考:経済同友会|デジタル時代のビジネスリスクマネジメント~企業経営者が取り組むべき課題~|
https://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2019/190806a.html