多様な承継事例を紹介 小規模事業者白書-経産省

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経済産業省は先般、中小企業白書(既報)と合わせて、2019年版の小規模事業者白書も公表した。

第1部では昨年度の動向として、小規模事業者もやはり経常利益の緩やかな増加傾向にあり、中小企業と同様、存続している企業が伸ばした付加価値が廃業した企業による減少分を上回っていることを示した。他方、依然として残る中規模企業との差や、交易条件の悪化などの課題も見られる。

第2部では世代交代と、多様な起業に着目。個人事業者と小規模法人の比較を通じ、特に個人事業者にとっての事業承継に際した課題を明らかにした。2019年4月より導入された個人版事業承継税制についても詳述。事業承継のマッチング支援をする地方自治体や商工会の例も挙げている。また、フリーランスから法人化に踏み切り、地域の雇用を創出している事例や、副業で始めた製品開発が成功を重ね、本業となった事例を交えて、フリーランスや副業として起業したのちに従業員を雇用するに至ったり、本業に移行させたりする者が一定数存在することを示した。

第3部では、近年の自然災害における小規模事業者の被災や復旧の状況を分析。リスクの把握や、損害保険加入等の事前対策の進捗と課題について述べている。

■参考:経済産業省中小企業庁|2019年版「中小企業白書」「小規模企業白書」を公表します|

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/190426hakusyo.html