厚生労働省では7月1日から1週間、「全国安全週間」を実施する。平成31年度のスローガンは「新たな時代にPDCA みんなで築こう ゼロ災職場」である。
今年で92回目となる全国安全週間は、労働災害を防止するために産業界での自主的な活動の推進と、職場での安全に対する意識を高め、安全を維持する活動の定着を目的として行われている。平成30年度の「死亡災害」は前年を下回る見込みだが、「休業4日以上の死傷災害」は3年連続で増加している。労働災害の防止のために、国、事業者、労働者などの関係者が重点的に取り組む事項を定めた「第13次労働災害防止計画」が平成30年度を初年度として新たに展開されている。平成30年9月には労働安全衛生マネジメントシステムに関する日本工業規格(JIS Q 45001等)も制定された。
平成31年のスローガンでは、マネジメントシステムの基本をなす「計画(Plan)・実施(Do)・評価(Check)・改善(Act)」(PDCAサイクル)を確立し、安全な職場環境を形成するよう呼びかけている。厚生労働省では「全国安全週間」において、各職場における巡視やスローガンの掲示、講習会の開催等、さまざまな取組を行っていく予定だ。
■参考:厚生労働省|医師の働き方改革に関する検討会 報告書|
https://www.jisha.or.jp/campaign/anzen/index.html