観光庁は２８年度に日本旅館協会と連携し、全国８つの旅館・ホテルでコンサルティング、全国２０カ所で生産性向上に関する実践型講座「ワークショップ」を開催。これらの事業に参加した宿泊事業者から、自らの施設で実践した生産性向上に向けた取り組みの報告を募り、「カイゼン」活動の好事例を動画や事例集にまとめ、ＨＰで公開した。その一部を紹介すると―
【スキルマップで臨時の応援態勢構築＝京の宿 綿善旅館】〔課題〕到着・出発前後の時間帯に業務が集中、他の業務を応援できる人材が必要だったが、誰がどの業務を応援できるのか把握されていなかった。〔解決策と効果〕社員一人ひとりの業務についてスキルマップを作成し可視化。他部署への応援依頼がしやすくなったことで、旅館全体の労働時間を抑えることにもつながった。
【客室清掃・備品準備作業の標準化＝安来さぎの湯温泉 さぎの湯荘】〔課題〕限られた人員で客室準備を行っており、一人当たりの業務内容が多岐にわたり作業効率が低かった。清掃マニュアルが未整備で、個人によって仕上げにハラつきがあった。〔解決策と効果〕業務の洗い出しを行い、時間のかかる作業を特定し効率化。明文化されていなかった清掃マニュアルを整備し、業務の効率化・円滑化を達成した。
■参考：観光庁｜旅館やホテルの生産性向上に係る動画・事例集を公表します！
～コンサルティング・ワークショップによる事例紹介～｜
