観光危機管理・事業継続力強化研究会は、宿泊、観光施設、飲食、交通事業者の事業継続計画（ＢＣＰ）作成を支援するため「観光ＢＣＰ作成ガイド」を策定、ＷＥＢ上に公開した。
ＢＣＰとは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの 緊急事態に遭遇した場合に、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法などを取り決めておく計画。 緊急事態は突然発生する。有効な手を打つことができなければ、特に中小企業は経営基盤が脆弱なため廃業に追い込まれるおそれがある。事業を縮小し、従業員を解雇しなければならない状況も。緊急時に倒産や事業縮小を余儀なくされないためには平常時からＢＣＰを周到に準備しておき、緊急時に事業の継続・早期復旧を図ることが重要。
本ガイドは観光関連事業者向けに特化した点が特徴。宿泊・観光施設・飲食・交通の各分野における特有の災害・危機等を想定。ガイドに沿って自社の備えを検討することで宿泊、観光施設、飲食、交通の各分野の実情に応じたＢＣＰを作成できる。手順に従って操作すると、完成がイメージできる「ＢＣＰ例」を複数用意する。同研究会は日商と日本観光振興協会との共管。
■参考：日本商工会議所｜宿泊、観光施設、飲食、交通事業者向け「観光ＢＣＰ作成ガイド」の公表について｜
