職場における様々なハラスメントが増加している。セクシャルハラスメントに加えて、最近はパワーハラスメントについても取り沙汰されることも少なくない。特にパワハラについては、従来型の指導がパワハラと認定されることもあり、指導者側においても警戒感が高まっている。
厚生労働省は「あかるい職場応援団」サイトを職場における総合的なハラスメント対策のポータルサイトとしてリニューアルした。ここでは職場でのハラスメントに悩んでいる労働者向けはもとより、ハラスメントと指摘されている管理職向けや社内でハラスメント事案が発生し、対応に苦慮している人事担当者向けの情報提供も行っている。中でもパワハラ対策導入マニュアルはすでに第4版となり、研修用の資料などとしても活用しやすい内容となっている。また、ハラスメントを巡る裁判例も興味深い。上司と部下ではなく同僚同士のパワハラ裁判やパワハラと認められなかった裁判、相談対応における会社の責任についての裁判などは参考となるだろう。
ハラスメントについては窓口による内容の精査とその上での適切な対応が求められている。加害社員のみならず、会社の責任まで問われかねない重要な経営課題と言えるだろう。
■参考:厚生労働省|あかるい職場応援団は、職場における総合的なハラスメント対策のポータルサイトとしてリニューアルしました。|
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/