人手不足にも大きな影響 顧客からの迷惑行為問題

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小売店や飲食店、介護業界などにおいて、顧客からの迷惑行為に悩まされている従業員が増えている。暴言や暴行など、刑事事件に発展してもおかしくない事案が後を絶たない。

サービス業における組合員を対象にしたUAゼンセンの調査によると、業務中に顧客から悪質クレームなどの迷惑行為を受けたことがあるとの回答は73.8%となった。うち9割超の組合員はそれらの迷惑行為でストレスを受けたと回答しており、看過できない深刻な問題があることが明らかとなった。

「クレーマー」といった言葉が一般的になっているように、公序良俗に反する方法でクレームをつける事案が増えている。今回のアンケートでも、「殺すぞ」といった暴言やタバコの火を押し付けられる、包丁を突きつけられる、セクシャルハラスメント行為を受けるなど、暴言から肉体的接触を伴う行為まで様々な事案が報告されている。それらの迷惑行為は求人にも大きな影響を与えている。顧客からの迷惑行為を受けやすい業界を敬遠する傾向が強まっているからだ。

事業主としては、明らかないいがかりや暴行や脅迫などの犯罪行為に対して、しっかりとした対応を取る必要があるだろう。顧客から従業員を守るための対策が必要な時代になったようだ。