重要度が高まる高齢労働者 働くシニアの実態は?

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少子高齢化が進む日本においては、若年労働者の不足からくる構造的な労働力不足が予想されている。年金支給開始年齢の引上げ、改正高齢者雇用安定法の施行など、シニア世代の就労を進めようという風潮は年々高まっていると言える。

電通総研は、そんなシニア世代の仕事についての調査を行った。先般、公表された調査結果によると、60代で働きたい人の3割は働いておらず、一方で働きたくない人の4人に1人が働いていることがわかった。定年退職者のうち、男性の約72%、女性の約55%は定年後も継続して働いており、60代前半の男性の平均月収は24.9万円、後半では18.8万円、女性は60代前半で11.9万円、後半では11.1万円となっている。雇用形態としては、60代女性の約7割はアルバイト・パートで、男性でも60代後半になると約3割はアルバイト・パートとなり、雇用形態が月収と密接に関係していることがわかる。

60代前半の男性は「家計・生計のため」が働く理由としては最多だが、60代後半になると「健康維持のため」が最多となる。定年後の仕事のイメージについては、男女ともにギャップなしの方が多数派だ。健康で現実的なシニア世代の活用が求められている。