厚生労働省は、中小企業を中心に、自社の男女間賃金差異の要因を分析できる「男女間賃金差異分析ツール」を作成し公開した。このツールを活用することで、自社の賃金差異を把握し、女性の更なる活躍に向けた課題を把握できる仕組みとなっている。
具体的な機能としては、自社の基本的な労務データを入力することで、同業種・同規模の企業平均データと比較できる。これにより、自社の強みや改善点を可視化し、賃金差異が生じる要因を分析できるほか、課題に応じた雇用管理の見直しにも役立つアドバイスが得られる。
ツールで分析した課題や、課題に基づく目標や施策は女性活躍推進法で定める一般事業主行動計画の策定にも活かすことができる。厚生労働省は、このツールを広く周知し、企業による女性活躍推進をさらに後押しする方針である。
加えて、より詳細な分析を希望する企業向けに「男女間の賃金格差解消のためのガイドライン(パンフレット)」も刷新された。最新の賃金差異データを反映し、女性活躍を支援する多様なツールの紹介が追加されている。このツールとガイドラインを活用し、男女間の賃金差異解消に取り組むことで、女性がより一層活躍できる職場づくりが期待される。
■参考:厚生労働省|「男女間賃金差異分析ツール」を公開しました|
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53416.html