資源エネルギー庁はこのほど、令和5年度のエネルギー需給実績を取りまとめ、総合エネルギー統計速報を発表した。
ポイントは以下の通り。(1)需要動向:最終エネルギー消費は前年度比3.0%減。うち都市ガスが4.1%減、石炭が4.0%減、石油が2.9%減、電力が2.5%減となった。企業・事業所他部門は製造業の生産活動停滞などにより減少、家庭部門もテレワーク実施率の低下の影響などで減少、運輸部門は微減となった。(2)供給動向:一次エネルギー国内供給は前年度比4.1%減。化石燃料が7.0%減の一方、非化石燃料は10.6%増となり、再生可能エネルギー(水力を含む)は11年連続で増加。化石燃料では、石油が5.5%減、天然ガス・都市ガス、石炭がいずれも減少。非化石燃料では、原子力の51.2%増、太陽光発電を主とした再生可能エネルギーの5.5%増などで、非化石燃料シェアは25年ぶりの高位となる19.2%まで上昇。エネルギー自給率(IEAベース)は、前年度比2.6%p増と東日本大震災以降で最高の15.2%となった。(3)CO2排出動向:CO2排出量は、前年度比4.8%減、2013年度比25.9%減となる9.2億トンとなり、1990年度以降の最小を更新。
■参考:経済産業省|令和5年度(2023年度)エネルギー需給実績を取りまとめました(速報)|
https://www.meti.go.jp/press/2024/11/20241122001/20241122001.html