中小企業の経営にとって重要かつ身近な経営管理アイテムとして「資金繰り」表があります。ただし、資金繰りが今後の事業展開予測も併せたシミュレーターとして活用できれば、更なる経営の高度化が図れます。例えば、一般的に中小企業が金融機関から資金調達を試みる場合、返済余力がどの程度か注視されますが、複数の債権者側の要望や今後の事業の変数を考慮に入れると、精度の高い資金繰りシミュレーションが必要になります。過去の実績及び現在の資産に加えて、将来の成長性及び経営の安定性を総合的に判断できれば、有利な資金支援が得られるでしょう。逆に、売上が順調に伸びている中小企業でも、資金繰りの見通しが不十分なため、突然資金が不足する場合もあります。つまり全ての中小企業に信頼性の高い「資金繰りシミュレーター」や、更に「経営計画シミュレーター」「予実管理システム」が必要になります。
また、他方で中小企業は、経営の効率化やDX推進等を求められており、人材難や人手不足に手を焼きながら改善や革新を進めています。自社の問題点を見つけ出し、抽出・整理して、適したITツール等を導入する。かなりハードルが高い作業です。できるだけ社員が一人でも多く「経営の視線」を身に着け、担当部署を管理会計的な視点でとらえられると、問題意識を持ち、自然にITのスキルアップ(生産性向上)につながっていきます。その際、社内にストックされている情報を経営データとして活用できるかが大きなポイントになり、必要となるITツールはエクセル等でも十分に会社の底上げが可能です。
JPBMでは、JPBM経営データ活用検討会(リーダー:西野光則税理士)にてエクセルツール群「スピードマネジメント」を開発し、支援体制の構築を進めています。中小企業ではなかなか定着の難しい「数値管理」を、「計画」「予実」「資金」「行動」サイドから「見える化」「収支把握」し、「儲かる」中小企業に導きます。
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