カテゴリー別アーカイブ: Weeklyコラム

Weeklyコラム 難しい経営変革

事業の調子が良い時は、経営計画の変更や商品構成の根本的見直し等が難しいものである。車の運転に譬えれば、直線でスピードが出ている車が交差点で曲がろうとすれば、ブレーキを踏むからだ。勢いのある収益を捨てるような思いかもしれない。 続きを読む

Weeklyコラム 成果の上がる仕事術

親戚の大学受験生から勉強法の悩みを相談された。毎日6時間以上の自習をしているが、得意科目と言えるものが無い。計画を立てて全科目万遍無く勉強しているが、範囲が広くて集中出来ないそうだ。 続きを読む

Weeklyコラム 有終の美をかざる

中小企業の事業承継において、最も重要な目標は、経営者が有終の美をかざる事ではなかろうか。たとえ事業に成功していても、事業承継において紛争等を起こす事は、一生の不覚になるものだ。事業承継を首尾よく行う要点は、謙虚な心構えである。 続きを読む

Weeklyコラム 音頭を取る人の役割

銀行の代表者は頭取であるが、頭取の由来は雅楽の各楽器の首席奏者、或いは「音頭を取る人」であった(『広辞苑』参照)。集団で仕事をする場合は、上司が部下に指示したり、部下が行動に迷った場合に方向を教示したりする音頭取りが必要だ。音頭を取る人がいれば、良い人間関係が出来たり、効率的な仕事を遂行出来たりする。 続きを読む

Weeklyコラム 店舗の視察

「見る」と「観(み)る」の違いを考えてみたい。「見る」は全般的に使い、「観る」はその内の「詳(つまび)らかに見る」場合に使う。じっくり観察すると言っても良い。筆者が経営指導等の勉強や仕事を始めた頃、諸先輩からよく注意された事は、「店舗(商店街や工場等も同じ)はただ見るだけではダメで、必ず見る視点を決めて観察しなければならない」であった。 続きを読む

Weeklyコラム 縁を大切にして商う

人生の大部分が人との縁によって決まるように、会社や商店の経営状況も人との縁がその首尾の良否を左右する。縁には人との縁の外、本との縁・場所との縁・物(商品)との縁等、無数にある。ここでは店舗とお客の縁づくりについて考えてみたい。 続きを読む

Weeklyコラム 仕事が忙しい

「忙しい、忙しい」が口癖の人がいる。たとえ休日でテレビや新聞等を見ながらでも、「仕事が忙しい」を連発する。この人は仕事を辞めたら(定年退職)、突然この言葉を言わずにいられるのかと心配になる。 続きを読む

Weeklyコラム 真似る事が独創の基

物事を真似(まね)ることは、人類誕生以来の人間の本性である。例えば、乳幼児が歩いたり話したり、人が挨拶したり料理をしたりすることは、全て真似る事によって発達する。極言すれば、人の習慣や思想等はほとんど真似る事によって習得出来る。 続きを読む

Weeklyコラム 見習い中

時々行く飲食店には、いかにも見習い中と思われる店員がいる。彼らは接客動作が早く、先輩や店主が呼ぶと大きな声で返事をして、指示通りに動く。コンビニエンスストアの新人と思われる店員も同様な新鮮さを感じる。企業の新入社員の多くは「研修中」という名札を付けているが、一般的に3ヶ月程の試用期間が終わると自動的に外してしまう。 続きを読む

Weeklyコラム 商人の運不運

井原西鶴著『日本永代蔵』(堀切実訳注、角川ソフィア文庫)の成功譚を読むと、単に才覚や努力だけではない思わぬ好運によって大金持ちになった話がいくつも出てくる。例えば、小さな家業を営む与三右衛門という人は、大雨で村の川を大きな黒い物が流れて行くのを追いかけ、松の木に引っかかったところを見ると固まった漆(ウルシ)であった。それを売ったところ長者になったという。 続きを読む