のれんの減損テストは修正せず 修正国際基準の修正は2項目に

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企業会計基準委員会は現在、修正国際基準の策定を進めているが、このうち、論点の1つとなっているのが毎期のれんの減損テストの可否である。公開草案では、IFRSを削除・修正せず、のれんについて毎期減損テストを実施することとされている。この点、削除・修正すべきとの意見が一部から寄せられていたが、検討の結果、公開草案どおりとする方向となっている。

また、耐用年数を確定できない無形資産の非償却についても削除・修正すべきとの意見が寄せられている。耐用年数を確定できない無形資産の非償却については、一部のブランドなどの耐用年数を確定できない無形資産とのれんの区別は難しく、一方が非償却であり一方が償却の場合には、損益操作の余地を与える可能性があるといった意見である。しかし、のれんが残余として計算されるのに対し、耐用年数を確定できない無形資産については、関連するすべての要因を分析した上でキャッシュ・フローをもたらす期間について予見可能な限度がないとされたものであるため、必ずしも同列で考える必要はないと判断。公開草案どおり削除・修正はしないこととしている。

したがって、削除・修正する項目は公開草案どおり、のれんの非償却化とノンリサイクリングの規定の2つになりそうだ。