「財政再建は待ったなし」 経済同友会が規律維持を提言

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経済同友会は21日、「財政再建は待ったなし~次世代にツケを残すな~」と題する提言をまとめ公表した。

同友会はこの中で、「このままでは(財政は)破滅的な未来を迎える。そのツケは最終的に将来を担う若者が払うことになる。現在の国民全体が負担すべきだ」と呼びかけた。その上で「絶対に取り組むべきこと」として、▽国会議員の定数削減をはじめ、政治、企業、国民は適切な負担を分かち合う▽財政規律維持に関する法的拘束力のある仕組みを提示する▽直ちに消費税率の引き上げ、社会保障分野の給付制限、利用者負担増に取り組む―などを提言した。同友会は、複数のシナリオに基づき2015年度~30年度の15年間の将来試算を行った。そのうち「現状延長のシナリオ」では、▽生産年齢人口は12%減少し▽債務残高は42%増加し▽1人当たり負担はさらに61%増加し▽債務残高対GDP(国民総生産)比は15年度に205%、20年度に219%、30年度には250%に上昇、財政が破たんする。

提言は、福祉と負担のバランスを世界標準に照らしてみると、日本は「中福祉低負担」の範疇に属する国といえるとし、福祉の水準を現状から大きく低下させないのであれば、「中福祉中負担」の国を目指すのが妥当だと強い危機感を示した。

■参考:経済同友会|財政再建は待ったなし ~次世代にツケを残すな~|

http://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2014/150121a.html