CPE不正受講で懲戒処分 eラーニングで二重ログイン

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日本公認会計士協会(手塚正彦会長)は3月9日、継続的専門研修(CPE)の不正受講に関し、有限責任あずさ監査法人に対して1か月の会員権停止とする懲戒処分を公表した。

また、同監査法人に所属する公認会計士43名について1~3か月の会員権停止及び戒告とする懲戒処分も明らかにした。今回の不正受講は、eラーニングに関し1つのパスワードで2つの講座を同じ時間に受講していたというもの。単位取消対象者は83人にのぼり、このうち単位が足りず法令違反となった者は45人だった。CPEは2004年4月から公認会計士法で義務付けられている。

今後、同協会では、eラーニングシステムの運営状況の報告やモニタリングを強化し再発防止に取り組む方針だ。

なお、日本公認会計士協会では、今回の不正受講を踏まえ、他の監査法人や同協会が実施するeラーニングシステムの運用についても調査を行っている。その結果、新たに有限責任あずさ監査法人の関連組織の公認会計士などで二重ログインによる不正受講が見つかったとしている。また、その他の監査法人等でeラーニングを不正に早送り受講していた事例も発覚しており、これらの不正受講を行った法令違反者については、今後、同協会が処分を検討する。

■参考:公認会計士協会|継続的専門研修の不適切な受講についてのプレスリリースの公表について|

https://jicpa.or.jp/news/information/2021/20210309hje.html