中高年の縦断調査結果公表 64~73歳リアルな状況とは

LINEで送る
[`yahoo` not found]

厚生労働省では団塊の世代を含む全国の中高年者世代の男女の健康、就業、社会活動についての調査を行っている。平成17年度を初回として行ったもので、当時50~59歳であった全国の男女を対象としている。初回の調査客体数は4万人強だったが、加齢に伴って減少、今回は2万人強が対象となった第15回の調査結果が公表された。

第1回調査時では50~59歳だった中高年者の就業状況は38.5%が正規の職員・従業員であったが、64~73歳となった現在では4.1%まで減少している。この年齢でいわゆる正社員でいることはかなり難しいようだ。一方で、パート・アルバイトについては第1回時点で16.8%だったのに対し、第15回調査時においても16.9%とほぼ横ばいの状況となった。

64~73歳で仕事をしていない者の就業希望の有無を見ると、仕事をしたい者は16.3%、仕事をしたくない者は80.9%となっている。この年齢層では一旦仕事から離れるともう仕事をしたくないと考える層が8割を超えていることがわかる。

仕事をしたい理由は「生活費を稼ぐため、仕事をしなければならない」が50%超となり、穏やかな年金生活とはいかないリアルな現状が浮き彫りとなっている。

■参考:厚生労働省|第15回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況|

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/chukou20/dl/gaikyou.pdf