改訂ガバナンス・コード 独立社外取締役は3分の1以上

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東京証券取引所では、2022年4月より「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」の3つに区分された新市場に移行する予定だ。プライム市場については、「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」で検討する改訂後のコーポレートガバナンス・コードについてより高い基準での全原則の適用を求めるとしている。

これを踏まえ、フォローアップ会議ではガバナンス・コードの改訂に着手。来年春頃を目途に改訂する予定だ。11月18日開催のフォローアップ会議では、「取締役会の機能発揮」について検討が行われている。現在のコードでは、独立社外取締役を少なくとも2名以上選任すべきであるとしているが、東証1部上場企業の58.7%がすでに3分の1以上を選任している状況にあることから、改訂後のコードでは、プライム市場には独立社外取締役の3分の1以上の選任を求める方針を示している。

また、企業がコロナ後の諸課題を認識し変化を先取りした迅速な意思決定を行うため、社内の多様性の確保が必要との認識の下、プライム市場及びスタンダード市場に対しては、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等、自主的かつ測定可能な目標・状況の策定・公表を求める方向だ。

■参考:金融庁|「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」(第21回)議事次第

https://www.fsa.go.jp/singi/follow-up/siryou/20201118.html