新規学卒就職者の離職状況 高卒の4割が3年以内に離職

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厚生労働省は平成29年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況についての調査結果を公表した。

これによると、新規高卒就職者の39.5%、新規大卒就職者の32.8%が就職後3年以内に離職していることになる。もっとも、この結果はこれまでとあまり変わらず、傾向としてはこの程度の離職者が発生する状況が続いていることが明らかになった。

事業所規模別に見ると、高卒、大卒ともに規模が小さくなればなるほど離職率が高くなっている。たとえば、従業員5人未満の事業所では、大卒の56.1%、高卒の63.0%が3年以内に離職している。一方で1000人以上の事業所では大卒の26.5%、高卒の27.4%の離職にとどまっている。総じて、100人未満の事業所での離職率が高い。

大卒の離職率を業種別で見ると、宿泊業・飲食サービス業の52.6%が最多、以下、生活関連サービス業・娯楽業46.2%、教育・学習支援業45.6%、小売業39.3%、医療・福祉業38.4%と続いている。高卒の離職率についても業種別の順位は大卒と同じとなった。中小企業にとっては新規学卒就職者は採用するのが困難、首尾よく採用できても離職を防ぐのも困難という時代になっているようだ。

■参考:厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況)を公表します
~新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者39.5%、新規大卒就職者32.8%|

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00003.html