Weeklyコラム 経営改善のツボ

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健康法の一つに、鍼・灸・指圧等によりツボを刺激して腰痛・頭痛・ストレス等から各種難病を治す手法がある。ツボを刺激するから治癒力が増大する。体の場所や技法を無視して実施しても、大きな効果はない。

さて、経営問題の解決に役立つような、上記と同様のようなツボはないものだろうか。売上減少のツボはX、資金難はY、・・・という具合である。

ここで言うツボとは、解決に要する努力(時間・費用・情報収集等)の割にはその効力が大きい手法である。 例えば、売上減少のツボである。「売上が下がったから、商品を値上げ(値下げ)する」では、効果が期待出来ない。原因を探り、営業時間、店員の言葉遣い・身なり・表情、陳列の工夫、広告宣伝や看板の変更、クレーム処理、BGM等を検討する。時には、店舗の撤退、商品の取扱い停止や縮小を決断する。

また資金難のツボであれば、まず調達手段の整理と優先順位の決定である。資金に窮してから相談に乗った場合に感じる事は、もっと有利な借入先や資金の種類があった、この資産(不用な不動産・車・設備・保険等)を処分すれば良かった、等がある。要は、改善策が解決にどれだけ役立つかを予見して実施する事である。また、大きな決断は基準(ツボ)がなければ実行出来ない。