離職票交付までの期間が長期化 コロナウイルス騒動思わぬ余波

LINEで送る
[`yahoo` not found]

依然、終息の兆しが見えない新型コロナウイルスを巡る騒動だが、ここにきて複数の社会保険労務士から、電子申請した雇用保険の離職票が戻ってこないという声が上がっている。

通常、3月末の退職者は多い傾向があり、手続きには通常月より時間がかかるが、雇用契約の解除や解雇が進み失業者が増えているからではないかと見る向きも少なくない。また、電子申請の義務化の影響もあるだろう。

従来、この手続きは電子申請の場合、中1日程度で完了通知が戻ってくるようになっていた。朝一番での手続きであれば夕方に戻ることも珍しくない。しかし、月曜日に行った手続きがその週のうちに完了しない状況になっている。

失業者の増加、電子申請利用企業の増加に加え、電子申請に対応する事務センターにおいてもコロナウイルスに関連して、雇用管理的に通常通りの運営が困難であることも想像に難くない。これからさらに事業活動が縮小することも予想されており、ますます雇用契約の解除や解雇が相次ぐだろう。失業者にとって離職票がなければ失業給付を受けるスタートラインに立てない。担当者は早めの手続きを心掛けるか、電子申請が義務化されていない事業場の場合、窓口まで行った方がいいだろう。