黒字割合、事業拡大意欲が悪化 アジア圏進出企業―ジェトロ

LINEで送る
[`yahoo` not found]

日本貿易振興機構(ジェトロ)が2019年8~9月に東南アジア(ASEAN)、南西アジア、オセアニアに進出する日系企業を対象に実施したアンケート調査で、進出企業の黒字割合、事業拡大意欲がともに悪化していることがわかった。

上記日系企業のうち、19年の営業利益(見込み)を「黒字」とした企業割合は前年の65.4%から2.0ポイント低下し63.4%となった。「赤字」とした割合は20.1%から0.4ポイント微減し19.7%。国別では豪州(79.9%)が最も高く、フィリピン、インドネシア、パキスタンで黒字割合が7割近い水準。ベトナム、マレーシアでも65%を超えた。ミャンマー、ラオス、バングラデシュ、カンボジアは黒字割合が5割未満。

「今後1~2年の事業展開の方向性」について「拡大する」と回答した企業割合は52.6%で前年比6.1ポイント下落。国別ではバングラデシュ(70.3%)、インド(65.5%)、ベトナム(63.9%)、パキスタン(62.5%)、ミャンマー(61.6%)が6割を超えた。経営上の課題としては「販売・営業」「財務・金融・為替」「雇用・労働」「貿易制度」など50超の項目のうち「従業員の賃金上昇」を挙げる企業が66.5%で、前年と同様に2位以降の項目を大きく上回った。

■参考:ジェトロ|【WEBセミナー】日本企業の海外ビジネス最新動向 ―高い不確実性の中、日本企業はいかに乗り切ろうとしているのか―|

https://www.jetro.go.jp/events/ora/ff997364676894dc.html