Weeklyコラム 進む無人化

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地方の郊外でよく見るのが、無人の「農産物販売所」である。ナス・キュウリ・トマト等を並べて売っていて、お客は商品を取って現金を料金箱に入れるのである。大多数のお客は、正直に代金を入れるそうだ。

近年益々、商品販売やサービス提供に際して、セルフサービス・無人駅・自動改札・自動運転・自動販売機等と、セルフ化又は無人化の現象が目立つようになった。最近流行のキャッシュレス決済・ネット通販・ロボット化等も似たサービス現象かもしれない。これらの現象に対しては、信用管理の保持、身体の安全性、個人情報漏洩等の不安がある。

しかし、日本でこれだけ無人化が進んだという事は、システムの利便性を受入れる社会的体制が整ったのであろう。外国人旅行者は日本の自動販売機の多さに驚くとともに、盗難等の不法行為が少ない事に一層驚くそうだ。無人化は最終消費者への販売やサービスだけでなく、事業者の生産活動にも大きな変化を与えている。無人工場・無人倉庫・無人スーパー・無人タクシー・無人食堂等と挙げ始めたら切りがない。ロボット手術・介護ロボット等も同様だ。今後、事業者としても、開発や採用に当たって、無人化の利便性・コスト低減性・安全性・快適性等を真剣に検証する必要があろう。