Weeklyコラム 副業の位置づけ

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社員の副業を認める企業が増えている。今後、副業をする人が急増していくのだろうか。元々大抵の仕事には副業が付きもので、例えば農家は田畑や山林で仕事をする側ら、現金収入が多く得られる養蚕・畜産・紙作り・機織り等を副業としていた。

さて、会社等に勤める社員の副業だが、一般に土日祝日の休日や夜間等を活用して他所に勤めたり、資格・技術・趣味等を活かして独自商品を作ったりする。中には、土日のみ商店を経営している人もいる。

副業は収入源や情報源(人脈)が複数になる事が大きなメリットである。反面、今後次のような問題の解決が必要となる。(1)休日や夜間が本来疲労回復や家族団欒等の為にあると考えれば、無理な副業は本業の効率性を低下させる可能性がある。(2)副業が本業よりも多忙になったり、収入額が本業を上回ったりすれば、本業優先が崩れる恐れがある。(3)副業と本業が同業種である場合、ノウハウ侵害や情報漏洩が発生するかもしれない。(4)労働時間規制は本業と副業を別に捉えるのか、合算するのか。また、過労死等の法的責任は誰が負うのか。会社勤務の副業のきまりは、就業規則や諸規定だけでなく、国の関係法規を整備して副業の法的位置づけを出来るだけ明確にする必要があろう。