Weeklyコラム 質問をする態度

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「国会中継」を絶対に見たり聞いたりしないという人がいる。質疑応答とは言え、相手の弱みを追及したり、不祥事を暴露したりする態度が不快だという。議会は立場や考えが違う者の議論だから、許される態度かもしれない。しかし、この態度を職場に持ち込んで、上司と部下又は同僚間のトラブルになる事がある。

問題になる質問にはいくつか種類がある。例えば、部下からの「追求型質問」である。「毎日遅くまで残業です。課長、いつ解消するのですか」「遅刻・欠席者が増えています。一体、課長には考えがあるのですか」等。質問と称して一方的に回答を求めているが、自分では何も提案せず、上司の責任だけを問うているように感じられる。さらに「愚痴型質問」がある。「課長、B社との売込み競争になぜ負けたのでしょうか。負けて、本当に困りました」「C社が新商品開発に成功したそうです。我が社の将来は無いですね」等。

競争の実状や経営計画等を知ろうとせずに、ただ嘆くのみである。質問は、第一に、謙虚な態度でする事が大事である。知らない事を教えて下さいと言う感謝の姿勢である。第二に、困ったという言葉を控え、積極的な姿勢で質問する事である。第三に、自分で考えたり調べたりした後で質問する心掛けである。