IFRSの検討状況を開示へ 東証、27年3月期から要請

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東京証券取引所は11月11日、上場会社に対して、会計基準の選択に関する基本的な考え方の開示について「決算短信の作成要領」を改訂した旨を通知した。

今回の改訂は、政府が6月24日に閣議決定した「『日本再興戦略』改訂2014-未来への挑戦-」において、IFRSの任意適用企業の拡大促進として、「上場企業に対し、会計基準の選択に関する基本的な考え方(例えば、IFRSの適用を検討しているかなど)について、投資家に説明するよう東京証券取引所から促すこととする。」と明記されたことによるものである。

具体的には、決算短信(添付資料)のうち、一律に記載を要請している事項として「会計基準の選択に関する基本的な考え方」という項目を「連結財務諸表」(連結財務諸表非作成会社の場合は「財務諸表」)の前に新たに追加した。この「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の記載については、各上場企業の判断に委ねられることになるが、東証では、IFRSを適用するかどうかの検討状況や適用時期などを記載することが考えられるとしている。

なお、適用は平成27年3月31日以後に終了する通期決算に係る決算短信からとなるが、早期適用も認められている。