無対価株式交換の会計処理 新規テーマとして検討せず


財務会計基準機構(FASF)の基準諮問会議(会計基準の検討テーマなどを審議する機関)はこのほど、会計監査人から要望のあった「無対価株式交換の会計処理」及び「親会社による子会社の吸収合併」の2つについて、企業会計基準委員会(ASBJ)の新規テーマとして取り上げないことを決めた。

「無対価株式交換の会計処理」は、「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針」(結合分離適用指針)における完全親子会社関係にある子会社間の無対価株式交換の個別財務諸表上の会計処理を明確化するというものである。しかし、無対価株式交換を行う事例は比較的多くはないと想定される中、仮に新規テーマとして検討することとされた場合には、会社計算規則との整理が必要となり、結論を得ることは容易ではないことなどから新規テーマとして取り上げることを見送っている。

また、「親会社による子会社の吸収合併」は、親会社が子会社を吸収合併する場合の親会社の個別財務諸表上の会計処理について、連結財務諸表上の会計処理との不整合の解消及び明確化を図るものである。これについては、相応の時間をかけてまで取り上げて検討すべきテーマではないと結論付けている。