人手不足倒産今年上半期49件 13年同期比2.9倍に増加

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帝国データバンクが発表した「人手不足倒産」の動向調査結果によると、2017年上半期に人手不足を理由とした倒産件数は前年同期比44.1%増の49件となり、2年連続で前年同期を上回った。

13年上半期に比べて2.9倍だった。13年1月から17年6月末までの4年半で発生した「人手不足倒産」の累計件数は290件で、負債総額は744億9400万円に上った。13年上半期は17件にとどまっていたが、17年上半期は集計開始以降初めて40件を超えた。負債規模別件数を見ると、4年半累計の最多は「1億円未満」で、137件だった。これに続くのが「1億~5億円未満」(117件)で、小規模企業の倒産が目立った。17年上半期では、「1億~5億円未満」が23件で、前年同期比64.3%の大幅増となった。「10億円以上」も5件発生し、負債規模は拡大しつつある。

業種別件数では、4年半累計の最多は「建設業」で105件(構成比36.2%)、次いで多いのが「サービス業」で92件(同31.7%)だった。この2業種で全体の7割弱を占めた。17年上半期では「サービス業」が前年同期比66.7%増の15件で最も多く、「建設業」が13件で続く。以下、「小売業」と「運輸・通信業」でいずれも7件だった。

■参考:帝国データバンク|「人手不足倒産」の動向調査(2013年1月~2017年6月)|

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p170701.html