海外展開制度の利用が過去最高 輸出入に取り組む事業者が増加

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日本政策金融公庫は28年度の海外展開・事業再編資金の融資実績とスタンドバイ・クレジット制度の実績をまとめ公表した。融資実績は、融資先が前年度比18%増の1,811先、融資総額が同42%増の375億円で、融資先数は過去最高となった。同制度の利用実績も103先と過去最高。

海外展開・事業再編資金では、中小企業者向けが▽国内法人の輸出等を中心とした運転資金の利用が増えた▽引き続き米ドル貸し付けの資金ニーズが高く、幅広い国で利用された―ことを背景に堅調に推移。小規模事業者向けは、新たに海外展開する企業(海外展開開始後5年以内)の利用が全体の約75%を占めたのが特徴。アマゾン等の越境ECを活用し、米国や中国に日本の高品質な商品や地方の名産物を小ロットで輸出する企業等への融資が増加。また、アジアへの進出を目的として資金を利用する企業が全体の約7割を占めた。

スタンドバイ・クレジット制度では、28年6月に中国の平安銀行と、11月にインドのインドステイト銀行と業務提携契約を締結。これにより現在の提携海外金融機関は11機関まで拡大した。28年度の利用実績の内訳はタイ65先、韓国7先、中国(香港含む)7先など。制度開始以降の累計実績は延べ317先となった。

▮参考:日本政策金融公庫|海外展開関連制度の利用が過去最高~輸出入取引に取り組む中小企業者・小規模事業者が増加~|

https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_170530a.pdf