Weeklyコラム 成熟業種の行く先


立地調査に関連して、埼玉県A市(約34万人)・B市(約15万人)・C市(約16万人)の歯科医院・コンビニ・美容院の事業所数を調査した(2015年資料)。A市の歯科医院157カ所、コンビニ123カ所、美容院254カ所である。B市は、同上の順に62カ所・52カ所・121カ所であり、C市も同上の順に71カ所・61カ所・115カ所という結果だった。

当該地では歯科医院はコンビニより多く、美容院はコンビニの約2倍である。新しい業種が育つ時には導入期⇒成長期⇒成熟期⇒衰退期というライフサイクルをたどる。成熟期又は衰退期になると、共通した行動が見られるようになる。一般に、当該業種の元々の基本商品サービスとは異なる商品サービスの提供が始まる。歯科医院であれば従来通りの歯科治療だけでは収益面や競争面から経営が難しくなる。そこで、予防歯科(歯科衛生士による歯石除去や歯磨き指導等)や新しい治療技法(インプラント等)を薦めたりする。また、夜間・日曜診療をしたり、完全予約制等を採ったりして利便性向上を図る。

成熟期では従来の商品サービス(提供方法含む)だけでは競争に勝ち残れない。出張・通信販売をしたり、大型店・共同店舗の中に出店したりして、従来と異なる客層を掘り起こしたりする。