地域金融機関CLOを発行 2度目、規模は倍増―日本公庫

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日本政策金融公庫中小企業事業は3日、中小企業者に対する無担保貸付債権を裏付けとするCLO(貸付債権担保証券、シンセティック型)を発行した。地域金融機関、日本公庫および機関投資家による証券化手法を活用した連携商品で、28年3月に続き2年連続の組成となる。

組成規模は貸付債権額ベースで257.48億円(前回121.67億円)、貸し付け社数ベースで1,009社(同524社)、参加金融機関数ベースで18機関(同9機関)と、前回案件から倍増した。その背景として▽担保に依存しない貸し付けメニューの一つとして地域金融機関の利用ニーズが高まった▽運用難の環境下、相応の利回りを確保できる商品として機関投資家の投資ニーズが高まった―などがあるという。今回のCLOの概要は以下の通り。

▽発行額248.03億円▽当初貸付債権総額257.48億円▽地域金融機関:七十七銀行(以下銀行)、清水、但馬、東日本、みなと、福岡中央、飯能信用金庫(以下信用金庫)、朝日、西武、諏訪、富山、 金沢、大阪、大阪シティ、姫路、 西中国、愛媛、長野県信用組合(計18機関)▽A号社債:134億円(格付けAAA)▽B号社債:92.03億円(BBB)▽C号社債;22億円(AA+)

■参考:日本政策金融公庫|前年度比倍増となる地域金融機関CLOを発行|

https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_170303a.pdf