“あたりまえ”の経営の実践を サービス産業に関し同友会提言

LINEで送る
[`yahoo` not found]

経済同友会は「サービス産業の生産性革新―日本の成長戦略の核としてのサービス産業の課題―」と題する報告書を公表。生産性の革新には(1)“あたりまえ”の経営を実践する(2)時代が求める新しい価値を提供する(3)世界の市場に打って出る―といった方向性が不可欠だと提言した。

報告書はサービス産業について、「GDP・雇用の7割を占める重要産業だが、労働生産性・収益性・賃金水準等において他産業や諸外国と比較して低い。逆に言えば、経営革新によって生産性を飛躍的に向上させる余地が大きい」との認識を示した。“あたりまえ”の経営とは、既存の非合理的な商習慣から脱却し、「お客さまに喜ばれるサービス」を「適切な価格」で「効率的」に提供し、「公正に利益を分配する」ことであり、値下げ頼みの競争から脱却するために、客のニーズを的確に把握した「利便」「快適」「感動」を与えるサービスを提供する必要があると指摘した。

生産性革新を実現する5つの鍵の実践編として、(1)新陳代謝や事業集約の促進(2)効率化と顧客満足度向上の同時追求(3)社会的課題の解決を目指した新事業創造(4)日本で培ったサービスの海外展開(5)次世代経営者、サービスリーダーの育成―に取り組む企業事例なども紹介した。

■参考:経済同友会|サービス産業の生産性革新― 日本の成長戦略の核としてのサービス産業の課題 ―|

http://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2016/161013a.html