来年度新卒採用調査に見る 採用の傾向

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株式会社アイデムは「2016年度 新卒採用に関する企業調査」を発表した。この調査は2016年度の新卒採用を行う企業の採用担当者 1,000名から回答を得ている。

6月時点の状況は、採用活動を現在行っている企業が55.0%、まだ何も行っていない企業が26.2%となった一方、既に終了した企業が18.8%となった。まだ何も行っていない企業を規模別で見ると、従業員29人以下は45.5%、30~99人で33.3%となっており、小規模の企業は早めに内定を出しても逃げられるかもしれないという思惑からか動きが遅れ気味なようだ。

採用活動費は全体としては100~300万円未満が19.5%で最多だが、1,000人以上規模の企業では1,000万円以上が29.9%で最多、29人以下では20~50万円未満が29.2%で最多となる。採用にあたりターゲット校を定めているのは、29人以下規模で11.0%、1,000人以上では21.4%、懇意にしている学校ありは、29人以下で11.0%、1,000人以上では35.0%に達している。会社説明会の開催回数も規模の大きい企業ほど多く、コスト面、マンパワー面ともに中小企業が苦戦する様子が浮き彫りとなっている。