Weeklyコラム 社会保険の効果(番外編)

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国民年金の加入率が低迷している。未加入者の言い訳としては、「掛金が高い」「40年も掛けて65歳前に死んだら受給出来ない」「将来、今のように受給出来るか疑わしい」等を聞く。厚生年金のように事業者が掛金の半額を負担している場合にも、国民年金と同じような不安を訴える人がいる。

筆者は、指導先企業が社会保険に入る際には、「保険料のうち、会社が半分負担するから基本的に有利だ」「国民健康保険料と国民年金の掛金が不要になる」「年金額が国民年金の2~3倍程度なので、老後がより安心」というような説明をする。

ところで、以上のような説明は何処でもよく聞くことである。筆者は、さらに社会保険の番外の効果として、個人的見解と断って次のような話をする(厚生年金が中心)。(1)結婚が容易になる(年金が経済基盤となるので、相手が安心する)(2)しっかりした会社に勤めていると評価される(住宅ローン等も組みやすい)。(3)定年後の経済生活に不安がなくなる。預貯金だけに打ち込まず、旅行・趣味・社会的活動等にも参加しやすい(4)子や孫に経済的負担を掛けないで老後を過ごせる。よって、子や孫も安心である(5)年金受給に期限は無く、一日も長生きした方が得と考え、健康管理に一層留意するようになる。